長男が小学2年のある日の夕方、
かなり興奮気味な夫は、とある私立中学に通う友人の息子さんの話を始めました。
友人から聞いた私立中学の優れているところを一通り話し終えると、
夫「うちも試しに受験してみよか?あかんでもともとやし」
私「何言うてんやろか?灘中(ここ以外知らなかったので)にでも行かすつもりなん?」
夫「言うとくけど灘中は絶対無理や!あいつらにそこまでの頭はない」
私「そうかもしれんけど、うちらみたいな家庭の子でも通っていいん?おぼっちゃんでもないのに?」
夫「そんなん関係ないやろ。ええんやて」
私「ほんまにええの⁉公立中学でええやん!」
私立中学を受験するなんて私たち家族とは無縁じゃない?さほど賢くもないし、2人とも普通の子だし…
なのに、なぜだかムズムズと心が騒ぎ始めました。
夫の言葉を一蹴したにもかかわらず、私の中で「中学受験」することへの関心が堰を切ったかのようにひろがっていきました。
夫に放った言葉とはうらはらに、頭の中でこれについての可能性を探し始めていました。
普通のサラリーマン家庭にとって「中学受験」 それは悪魔のささやき?それとも天使のささやき?
そこにあらわれる3つの「悪魔のささやき」は…
①あの子たちに中学受験は向いているのか?
②経済的にやっていけるのか?
③今の仲が良いお友だちとは離れてしまっていいのか?
そして、それに対して私の中の「天使がささやいた」…
①中学受験の専門塾へ通わせてみる
②何はともあれ私が塾代を調達する
③私立中学はクラスの大多数が初対面かも
私の中で不思議なほどあっけなく「受験する」に軍配があがってました。
ほどなく、私は夫に「うちも試しに受験してみよ!あかんでもともとやし」と言うと、「やっぱりそうやろ!はよ、そう言わな」
「そしたら次の休みは塾探しやな」と、夫の子煩悩にますます拍車がかかっていくのを感じました。
突然の夫の提案に、気後れするよりむしろワクワクを感じ、私たち家族は今まで無縁だった場所へ足を踏み入れてみようと決めました。
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