長男の陶真の中学受験塾どこに?(2)

塾へは嫌がらずに通っているものの、夏期講習そして冬期講習を受けたにもかかわらず、毎週1回行われる単元ごとのテストの成績が横ばい状態…。
そんな陶真を心配した夫は「塾についていけてんのか?家庭教師とか少ない人数のとこの方がええんちゃうんか?」と言い出しました。

「普通の子の陶真」は、もしかすると「その他おおぜい」として見過ごされているのでは?といった、塾への不信感が芽生えはじめていたかもしれません。

はじめての中学受験に戸惑いを隠せない夫と私は、「今通っている大手集団指導塾+個別指導塾」と、2つの塾をかけもちすることにしました。

これで成績が上がらなければ「転塾か?」と、その2文字が、頭をよぎっていました。


その個別指導塾では、メインとなる塾のわからないところの補習と基礎的学習が主でしたが、その甲斐なく、その後に受けた冬期講習、2回の公開模試もさして成績があがらず、やはり、1年半通った塾から別の塾へ「転塾する」ことを決意しました。


まだ3年生の陶真に向いている塾はどこだろう?何を基準にして選ぶのが「正解」なんだろう?そもそも「正解」はあるのか?

〇「大手の集団指導塾」の良い点
①お友だちからの色んな刺激を受けながら勉強できる
②受験の情報を豊富に持ち合わせている
③指導力の高い講師陣によるレベルの高い指導が受けられる
④授業時間でいうと個別指導塾よりは費用が抑えられる

〇「大手の集団指導塾」の良くない点
①授業の内容や授業の進め方が、わが子に合っていない可能性がある
②一人ひとりに合わせた対応が難しい場合がある
③授業中にわからないところがあっても、たくさんのお友だちの前で質問しづらい
④親としても、個人的な質問や相談をどの先生にすればよいのかが分かりづらい

〇「個別指導塾」の良い点
①まわりのお友だちを気にせず学習できる
②一人ひとりに合わせた対応で指導が受けられる
③先生との距離が近く、親子ともに気軽に質問などができやすい

〇「個別指導塾」の良くない点
①お友だちからの良くない刺激を受けない代わりに、良い刺激もほとんど受けない
②指導を受ける講師からの情報となるため、受験の情報量が偏る可能性がある
③子どものペースに合わせるため、受験のための全カリキュラムを学習するのに時間配分が難しい
④講師の配置や時間の配分を塾側が考えると、どうしても高い費用となる

〇「地域密着型の集団指導塾」の良い点
①大手集団指導塾よりも少人数で、気心の知れた同じ小学校のお友だちと通えるかもしれない
②その周辺地域の私立中学の情報に特化している
③自宅からも近いので通塾しやすい
④模試は独自ではないが、大手塾の模試を積極的に活用している
⑤担当講師の把握がしやすく、親のための相談窓口がわかりやすい

〇「地域密着型の集団指導塾」の良くない点
①気心が知れた同級生どうしは、近い関係性がわざわいして、かえってこじれる場合がある
②例えば親の転勤などがあると、引っ越し先の地域の私立中学の特化した情報が得にくい
③限られた講師や限られた教室スペースとの兼ねあいで、大手塾と比べてもさほど費用は変わらない

この子の塾選びは本当にむずかしい…わが子の気持ちを聞くのではなく、中学受験は9割が親の決断

とにかく夫と私は、塾の形態にかかわらず、周辺の塾という塾について、くまなく調べ、私たちに明確な基準があったわけではありませんが、直感的に選んだ、そのうちのいくつかの塾へ直接相談に行くことにしました。

それぞれに相談をする中で、陶真は「模試」や「入塾テスト」を受け、最終的に同級生の何人かが通っていた「地域密着型の集団指導塾」に通うことに決めました。

同級生が通っていたことで、少しでも楽しく通えるだろうということと、夫が送り迎えができない日でも自分ひとりでも通える利便性が決め手となりました。

ひとつ学年があがったことと、新たに塾も決まったことで、これからは落ち着いて「中学受験に気持ちを集中してくれるだろう」とホッと肩をなでおろしました。

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