New!「中学受験情勢について」ひも解くと…
【関西2府4県の小学校在籍者数と中学受験解禁日午前の応募率の推移】(2020~2024)
2020年度 178,306人 10.0%
2021年度 177,093人 10.1%
2022年度 173,361人 10.1%
2023年度 172,644人 10.4%
2024年度 170,265人 10.5%
出典:令和5年文部科学省「学校基本調査」2023年度以前のは各年度より抜粋
最新の中学受験について、文科省の統計でどのように推移しているかを調べてみました。
その結果、2019年の「コロナ禍」以降には今年度も含め、中学受験をする小学生が関西圏でも増加していく傾向がみられました。
その理由について、3つのことを私見として取り上げてみました。
⑴私立中学では、コロナ禍において、いち早くそれぞれの学校独自の「コロナ禍対策」がなされたこと(オンライン授業など)
⑵私立中学が、関西圏でも高校の授業料などの優遇措置が拡大したことで、金銭面での敷居が下がり、選択肢のひとつとして視野に入れられる世帯が広がったこと(今後増え続けるであろう高校無償化、高校生通学定期券無料化など)
⑶理由⑵によって、私立中学では、わが子の将来の選択肢が一段と上がるという認識の広まりが加速したこと(私立中高一貫校では、将来のより良い自分になるための教育を早い段階から始めているなど)
⑴についてー涼佑は、中3生の3学期にコロナ禍に見舞われましたが、涼佑の通っていた私立中高一貫校では、いち早くオンライン授業を開始して、通学できない期間をうまく乗り切ることができました。
⑵についてーわが家の年収は、平均年収程度でしたので、運良く2020年度から始まった高校無償化の補助を受けることでができ、授業料の軽減によってわが家の家計がずいぶん助けられました。
(私立高校の場合は、目安として世帯年収590万円までだと年間396,000円の支援金を受給)
涼佑が高校生だった頃よりも、これからますます高校生への補助金などの増加が考えられます。
⑶についてー涼佑のところは系列大学はありませんでしたが、系列大学のある私立中高一貫校に合格できれば、それぞれの大学に進学するための基準を満たしていれば、高校受験、大学受験のストレスをほぼ感じることなく、現役での大学進学が見込まれます。
中高一貫校では、6年間のわが子のデータに基づき、よりきめ細かい生活指導、進路指導ができるという利点があげられます。
例えば、⑴小学校時代に神童と呼ばれていたとしても、その時点が頂点であった、⑵中学へは最下位層で入学したけれども、高校では最上位の成績をおさめたなど、一人ひとりそれぞれ違う成長過程、学習面での異なるピークがあります。
それらをより知る先生の下で、中高一貫校ならではの6年間をかけ、卒業後、より良い自分になるために、一人ひとりに即した軌道調整が行われることが期待されます。
この際、高校受験ではなく、中学受験を本気で考えてみませんか?
現役で大学合格を目指す場合(私見として)ー
◎中学受験塾➡中学受験➡国公立、私立中高一貫校➡私立または国公立大学
(2回の受験期)/(家計には先行投資的ではあるが予測可能)
○中学受験塾➡中学受験➡系列大学がある私立中高一貫校➡系列大学
(1回の受験期)/(家計の負担はあらかじめ予測可能)
△公立中学➡系列大学がある私立高校➡系列または私立または国公立大学
(2回の受験期)/(家計の負担は成績により変動)
✖公立中学➡公立高校➡予備校➡私立または国公立大学
(2回の受験期)/(家計の負担は成績により後になるほど思いもよらぬ負担増の傾向)
あくまでも現役合格にこだわるのであれば、◎印をおすすめしたいと思います。
涼佑の私立中高一貫校でも、あくまで志望大学をめざす何人かの同級生が1年の浪人後、大学へ進学しましたが、ほんの数人しか本当に行きたかった大学へ合格できてはいないようでした。
そして収入面では、大学在学中にたとえ収入が急変した場合でも、それらの経緯を入学した各大学へ相談の上、条件付きではありますが、大学無償化、授業料減免、給付金、貸付金などの制度利用を検討し、わが子の将来に関わることなので、くれぐれも落ち着いて対処されることを望みます。
浪人生にもその家族にも、相当なストレスとなるため、できれば現役合格できるよう真剣に考えてみることをおすすめします。
わが子とわが子を取り巻く私たち家族のために。
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