【日本全国で私立中学に通う割合】
2013年度 7.1% ➡ 2022年度 7.7%
【都道府県別の私立中学に通う割合の上位10位】
⒈東京 25.5%
⒉高知 18.1%
⒊京都 13.6%
⒋奈良 12.9%
⒌神奈川 11.0%
⒍広島 10.3%
⒎大阪 9.8%
⒏和歌山 9.4%
⒐兵庫 8.7%
⒑宮崎 7.0%
(文科省「令和4年度学校調査」より)
※大学受験に向かう中で「東京大学」の言葉を使ったことがない人に出会ったことがないくらい聖地ともいえる東京大学の合格者が多い高校は、
トップ10校(そのうちの1校は灘校)のうち8校が私立高校で
そのすべてが私立中高一貫校でした。(2024年インターエデュ調べによる)※
【学歴フィルター42校とは】
学歴フィルターにかからない、又はかかりにくい大学42校のこと
旧帝大の7校、関東の国公立大学の13校、関東・関西などの首都圏の私立大学と名古屋の国公立大学の17校、関西の国公立大学の5校と言われています。
学歴フィルターとは―人員募集する企業などがリクルーターをあらかじめ絞り込むための指標とする大学を決めていること
(信じがたいことですが、公にはしていないものの実際に存在しているようです)
幼いうちに「自分のやりたいこと」や「大好きで夢中になれること」が見つけられたわが子であれば、それに向かって進んでいけるよう親である私たちはどんな手助けも惜しみません。
けれども、それが見けられる子どもたちは「万に一つの贈り物」を手に入れたと言えました。
それが見つけられるのは?
それはいつ?
もしかすると大学生になってから?
たとえすぐには見つからなくても、私たちは親として、どんなときも与えられる最大限の環境を用意することで、わが子が能力を十二分に活かせるよう、傍らで見守っていこうと思います。
【近い将来、公立中学の部活動がなくなる?】
公立中学では、2026年より従来行われていた「部活動」の形態が変わり、地域移行も含め、新しい「部活動」が始まります。(2022年スポーツ庁公表)
効果としてー
少子化への対応/教員の負担軽減/働き方改革/専門的な知識を踏まえた指導/地域全体で集まることで試合を行える部員数の確保
課題としてー
地域移行した場合の場所どこに?/専門的知識のある指導者だれに?/指導者への報酬どこから?
自治体によりさまざまな取り組みがあり、一概には言えませんが、もしかするとわが子が放課後「部活動」のためだけに、校内ではなく違う場所へ移動するということが起こるかもしれません。
そうなれば保護者としても、良い面ばかりではなくそうではない面でも、何らかの関わり方の違いを受け入れなければならなくなります。
多感な時期に入って行く、まだまだ未熟な中学生のわが子であれば、過渡期をむかえている公立中学ではなく、私立中学への進学に今にも増して軍配が上がるのではないかと思わずにはいられません。
今後はいっそう「高校無償化」の流れに乗り、高校の授業料分を私立中学の授業料への前倒しを検討するなど、資金調達を工夫することで中学受験への機会が広がりをみせるかもしれません。
【兄の陶真の中学受験】
陶真はもしかしたら中学受験には不向きだったのかもしれません。
陶真がそうだとしたら、私たちのような家族が背伸びともいえる中学受験をしなくても…と途中で何度も私立中学への進学をあきらめかけたこともありました。
それでもやはり、私たちにとって未知のキラキラ輝いている環境を陶真に与えあげたい気持ちが圧倒的に勝っていました。
90%の家族が通う公立中学VS10%が家族が通う私立中学
それらはどれだけの差があるのか?
ただ単にお金をかけているから良いに決まっているやん!と、その考えも一理あると思います。
「わが子にお金をかける=わが子への愛情」と一概にはならないでしょうが、それならそのわが子たちへの気持ちをどう伝えればいいのかと考えたときに、
恵まれた環境と恵まれた子どもたちが集まる私立中学という選択が私にはしっくりきました。
もし仮に陶真が公立中学へ進んでいたとしたら、
今のように、自分の目標に向かう強い意志を持ち、そして何より思いやりを持てる陶真ではないことに、私はきっと後悔していたに違いありません。
中学受験を知ったからには…。
【弟の涼佑の中学受験】
涼佑はおそらく中学受験に向いていたのかもしれません。
難関校と呼ばれる私立一貫校に合格できたのは
兄に対してから始まり意外に闘争心があることや、兄がどんなことで私たちに叱られているのかなど、生まれた順での性格の長所が上振れしたとも言えました。
もし仮に涼佑が公立中学へ進んでいたとしたら、
私立中学ほどの環境ではない大学受験で、旧帝大と呼ばれる大学へ現役合格できていないことに、私はきっと後悔していたに違いありません。
中学受験を知ったからには…。
【そして夫は…】
最近でも自分の母親への不満をたびたび口にする夫の中に、幼いころ自分だけがかまってもらえなかったと感じた強い感情がいまだに消えてはいないようでした。
その感情は家族に向けてもときどき顔を出し、夫のことを、私を悩ませる幼い子どもであるかのように感じることもありました。
そのため「私立一貫校に通って、こんなに金つぎ込んでほんまに大学に行けるんか?」「俺なんか大学のだの字も言われたことないんやぞ」とひがむ気持ちからの発言もしばしばありました。
けれども、そんな夫も合格発表の日にやっと、涼佑が私立一貫校へ進学したからこそ、今日のこの喜びを感じられていると認め、心からの祝福の気持ちで「おめでとう」と素直にいうのを私は聞くことができた気がしました。
【そして私自身としては…】
今までの私はこれほどまでに誰かのために何かをするということをしていなかったかもしれません。
ましてや自分のためでもこんなに何かに真剣に向き合ったことは一度もありませんでした。
わが子たちのためとはいえ、中学受験に寄り添う母として懸命に中学受験に取りくみ、大学受験も後悔のない結果をむかえることができて、わが子たちとともに私も少しは成長できたことに、とても充実した気持ちでいっぱいでした。
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