長男の中学受験塾通いが始まり私たちが始めたこと[1]

「中学受験」を決めるまでは、たいしてまじめに教育費について考えてたわけではありませんでした。

ただの習い事程度、2人には「スイミング」と「そろばん」そして「空手」、それぞれ週に1回から2回通うくらいのお金のかけ方でした。

その頃は、余裕があるとは言えないまでも、私はパートにも行かずに、わずかなヤフーオークションで得た「おこづかい」と、ささやかな「たくわえ」だけで、そこそこの暮らしを手に入れていました。


陶真の塾通いがきっかけとなって、漠然とまだ先のことだと考えていた息子たち2人の未来が、急に近くに感じられるようになりました。
それと同時に、得体も知れないあせりにおそわれました。


私たち家族はこのままの延長線上でいいのか?
夫と私はそうそう変われるはずはない。でも「わが子たち」はどうだろう?

私たちとは違う未来を選択できる可能性が、もっとほかにもあっていいはず⁉

そのことと、陶真の塾通いが、どうつながるか?つながらないか?は、わからないけれど、とにかく今の私にできる限りのことをしよう!と思いました。

今の私にできることと言えば、とりあえずは塾の費用を調達することでした。

ひさしぶりの仕事探しに、けんめいになっていると、その横で夫が「おい、これ見てみ。ええんちゃう?」と、ある求人欄を指さしました。

それは、学校関係の求人で、どうやら夏休みなども子供たちと同じようにお休みできて、時給も悪くはありません。
「ここ、いいかも!」とピンときた私は、すぐに面接をお願いすることにしました。

そして面接から数日後、「採用通知」が届き、ホッと胸を撫でおろしました。


陶真の入塾テストのときほどではないものの、何かに向かい結果を出すというのは「緊張感」を生み出しました。それは嫌な気持ちではない、少しのドキドキを伴いました。

時にはそれも、ふだんの生活の中に必要なものと思えるくらいに、私自身の中にも少しの良き変化が起き始めた気がしました。

塾の費用は、学年に比例してうなぎのぼりに上がっていく⁈それに備えなくては!

陶真の通う塾も例外なく、学年を重ねるごとに「模試や教材が増えることによる費用」と「受講時間が増えることによる費用」、それとは別に「季節講習費」、「選択授業費」、「対策講座費」などがかかりました。

3年生の塾代というのは、そのときは、そう高くはないと感じましたが、最終的に「まんまとしてやられたわ」と気づくことになりました。

「夫は」といえば…

3年生のあいだ、受講日が週1回ということもあり、塾までの送り迎えをしてくれることになりました。
夫の仕事が早く終われる日を、タイミングよく、陶真の塾の日に合わせることができました。

夫と私はあらたな道を歩み始めたわが子にできるかぎりのことをしてあげたいと思いました。

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